この恋ウソから始まりました


――お互い好きになってる…。



何で、浅井は、あたしなんだろ。


家に帰って、ベッドに寝転がって、天井を見つめてると、不覚にも浅井の顔が浮かんできた。



「ダメダメ!何、思い出してんのよ」



思わず両手で顔を覆うと、浅井の香水の香りがフワッとしてくる。


「もう、イヤッ!」


抱きしめられた時に、しっかと香りが移ってるんだから、嫌になる。




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