この恋ウソから始まりました


「キ、キス!?」


思わず、吹き出しそうになったじゃん。


「やめてよ綾乃。何で、あたしがあいつと…」


と言いかけて、ハッと我に返る。


よくよく考えたら、本当の事がバレたらヤバくない?


突然キスをされて、好きでもないのに付き合ってるとか…。


あたし、相当軽い女に思われるかも!


「あ、いや。その…」


「その慌てぶり、キスしたんだね?」


「う、うん…」




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