この恋ウソから始まりました
「さすがにそれは…。それに、家に行く必要ないでしょ?」
そこまでする?
絶対に嫌よ。
だけど、大翔はそんなあたしにお構いなしに、こう言った。
「呼んでたんだろ?オレの事。アツヤから聞いたよ」
「ええ~!!」
それって、あの初日に、ウッカリ名前を呼んじゃったやつ?
「あ、あれは、誤解だもん」
「誤解でも何でもいいからさ。帰ろうぜ」
強引にあたしの手を取ると、大翔は歩き出した。
イヤ~!!
何で、こうなるのよ~!!