この恋ウソから始まりました


また一つ、ドキドキが増えた。


この、膝が当たりそうで当たらない距離感が、さらにあたしをドキドキさせる。


こうやって見てると、やっぱり大翔ってカッコイイよね。


みんなが、騒ぐだけはあるな…。


「何、見てんだよ」


「えっ!?分かったの?」


「分かるよ。目の端で見えてる」


大翔は、真っすぐ前を向いたまま、そう言った。




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