目一杯の愛で‥


百合、の初恋から


翌日




また、百合は追いかけられた後


屋上に来ていた。







一目惚れ、した男の子は

ボーッと綺麗な青空を見上げていた。






百合は‥


あぁ、この人のそばにいたい。



と、男の子を見つめている







ようやく、視線に気付いたのか


『何でここにいる。』



疑問、で聞かれているはずなのに


きつい口調でよくわからないようだ。






『あなた、を好きだから』



百合、は

はっきりと言った。





男の子は顔を歪ませた。





百合は気にせず

『名前、教えて?』


男の子の目の前で恥ずかしそうに呟いた。






‥‥‥‥‥。



長い、沈黙が過ぎた後




『‥矢琉 絢兎。』



その一言だけ、言って


屋上から出て行った。








そう、これが


百合、と絢兎の出逢いだった。

< 4 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop