卒業〜幸せの選択〜
那智は冬弥にからかわれて、恥ずかしそうに顔を染めながら怒っている。

そんな二人を笑いながら眺めていた碧が笑いながら口を開いた。


「究極の二者択一だなぁ。」

「「は?」」


同時に碧の方を向いた二人。


「何でもないっすよ。告白は断ることにします!じゃ、俺そろそろ戻ります!!」


「おう。唯子によろしく!!」

「じゃーな。」


那智と冬弥にそう言い、教室に戻る碧。さっきまでのイライラは消えていた。


「ぁ…」


何かを思い出したかのように振り返った碧。


「選ばれなかったらフられた方と付き合ってやってもいーっすよ?」


二人にそう笑顔で言葉を投げかけウインクして、また教室に向かって歩きだした。


「‥‥おい。あいつマジでそっちの奴じゃねーよな?」

「…違うでしょ!!?」


那智と冬弥が少し碧のことを怖いと思った瞬間でした。
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