卒業〜幸せの選択〜
那智が唯子の腕を掴んで連れてきたのは屋上だった。
きれいな青空が広がっていて気持ちいい。
「ん〜♪いぃてんき!!」
手を空に伸ばし深呼吸する那智。
そんな暢気な那智に唯子が声をかける。
「西川先輩っ!!」
「なにぃ?あ、寒い!?これ貸したげる!まだ少し寒いもんなぁ〜!」
そう言って那智は自分が着ていた学ランを唯子に渡した。
渡された学ランを素直に受け取りながらため息一つ…
「はぁ…」
“急に困ります!!”の一言が言えない私…
そう思いながら那智に目をやる唯子。
二人の視線が絡んだ。
「ん〜?」
那智は唯子の気持ちなど分かるわけもなく、ただ“ヘラッ”っと笑っていた。
「…〜っ!」
ぐっ‥‥笑顔が可愛いんだもん…ずるぃですからっ!!
自己中で
いつもうるさくて
でも…
優しい…
「あのさ…俺らもそろそろ卒業なわけで……」
何も言わない唯子に那智が口を開き話し始めた。
「そぅですねっ!」
「返事とか…聞かせてくれると嬉しいんだけど?」
「え?‥‥ぁ……」
真剣な目…
「あの……」
きれいな青空が広がっていて気持ちいい。
「ん〜♪いぃてんき!!」
手を空に伸ばし深呼吸する那智。
そんな暢気な那智に唯子が声をかける。
「西川先輩っ!!」
「なにぃ?あ、寒い!?これ貸したげる!まだ少し寒いもんなぁ〜!」
そう言って那智は自分が着ていた学ランを唯子に渡した。
渡された学ランを素直に受け取りながらため息一つ…
「はぁ…」
“急に困ります!!”の一言が言えない私…
そう思いながら那智に目をやる唯子。
二人の視線が絡んだ。
「ん〜?」
那智は唯子の気持ちなど分かるわけもなく、ただ“ヘラッ”っと笑っていた。
「…〜っ!」
ぐっ‥‥笑顔が可愛いんだもん…ずるぃですからっ!!
自己中で
いつもうるさくて
でも…
優しい…
「あのさ…俺らもそろそろ卒業なわけで……」
何も言わない唯子に那智が口を開き話し始めた。
「そぅですねっ!」
「返事とか…聞かせてくれると嬉しいんだけど?」
「え?‥‥ぁ……」
真剣な目…
「あの……」