卒業〜幸せの選択〜
一時間分の授業をさぼって‥‥無理やりさぼらされて?帰ってきた唯子に声をかける碧


「おかえりー!!」

「ただいま!!あ、碧。西川先輩が“お前覚悟しとけよ”だってさ。」

「あー?‥‥あっ!!遊佐先輩にメールしたからっ!」


やばいって顔をしながら焦る碧。よほど那智が怖いらしい…


「あはは。でも、遊佐先輩はよくやったって言ってたよ!」




―放課後


「はぁ…やっとできた!!先生いるかな〜。」


唯子は保健委員。委員会で使うプリントの作成を頼まれていた。

出来たプリントを持って保健室へ向かう。



―ガラッ

保健室の扉を開けて、そこにいるであろう先生に声をかける。


「せんせーい!いますかぁー?」


少し消毒液の匂いのするそこに先生はいなかった。


「あら??トイレかな?」


待っていようと椅子に腰を下ろした時、微かな物音が聞こえた。


「えっ?なに?」


あたりをキョロキョロ見渡してみても誰もいない


――ぅ゛ー…



「っ!?…誰かいるんですかぁ?」


放課後の保健室なのにカーテンの閉まったベッドが一つ

恐る恐る近づいて、カーテンをあけると…
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