愛してる?...たぶん。
「……あぁーー!!もうっ!!」



スタスタと数歩進み、ピタリと歩みを止めた僕は、ガシガシと頭を掻きながらチッと舌打ちすると、チラリと窓の外を見た。



視線の先には、橙色の夕日に照らされたグラウンド。



そして渡り廊下に、見慣れた体育館の屋根。



「………はぁぁぁー」



そして本日最大級の溜め息をつきながらクルッと踵を返し、スタスタと早足で歩き始めた僕は、ピタリと歩みを止め、再び溜め息をつくと、体育館に向けて全速力で駆け出した。




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