愛してる?...たぶん。
「でっ、これからどーすんの?」



「へ?」



「さっそく告白すんの?」



「それは……」



「それは?」



悩んで迷って、やっと出た答えは間違いなく本物。



でも、彼女に告白するにはまだ勇気が足りない。



「…もうちょっと、後…かな?」



「あー…」



やっぱり、と言わんばかりに小さく溜め息をつく和久井を横目にハハッと苦笑いを浮かべた僕は、ムクリと上半身を起き上がらせると、2人鬼ごっこから、いつの間にか、神谷チームvs浅野チームに別れてドッジボールをしている生徒達、プラス一名を見下ろしながら、飲みかけのリンゴジュースを一口飲んだ。

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