愛してる?...たぶん。
瞬間、デスクに突っ伏す僕の元に現れたのは、まさかの男バスキャプテン和久井。



「和久、井?」



「も、えっ…せん、っせ!」



全速力で走ってきたのだろう。ドアに手を掛けたまま、ゼーゼーと息を切らす和久井目の前に、訳がわからずキョトンとしてしまった。



一体、何が…。って、もしかしなくても神谷がまた何かやらかした、とか?



先ほどの着信履歴といい、目の前の和久井といい、嫌な予感しかしない。



「…もえ先生!!」



「なっ、なんです…か?」



息を整え、ズンズンと部屋に入ってきた和久井に、突然、ガシッと肩を掴まれた僕は、ビクッと肩を震わせた。

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