愛してる?...たぶん。
追いつけ…追いつけ!



でも、結局彼女に帰り道で追いつくことは出来ず、今、僕の目の前にあるのは、彼女の家であるお店のドア。



“close”ってことは、閉まって、る?でも、電気ついてるし……。よし。



深呼吸をした僕は、一度、ドアをノックした。



……返事は、ない。が、行くしかない!



握ったままでグシャグシャになったメモをさらに強く握り締め、もう一度深呼吸した僕は、ここに彼女がいることを願いながらドアノブに手を掛けた。

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