愛してる?...たぶん。
日頃の行いというやつか、ラッキーなことに午後からは授業が入っていない。



明日する予定の小テストも授業の準備も終わってる。



実習棟の3階にして一番端。授業でもないのに薄暗い生物室に入ってくる物好きな生徒なんて
いるはずがない。


やっと寝れる…。



HRまで寝てやる…。



そして傍にあった毛布を頭まで被り、午後からの授業の始まりを告げるチャイムの音と、生物室で飼っているハムスターのハム五郎が動く音と、昼休みの始まりと同時に5分おきに震え続ける携帯のバイブ音をBGMに夢の世界の扉をノックした…瞬間。



「もーえーちーんっ!あっそびましょ!」



「………」



「さっきからずっと携帯ならしてんのに…シカトなんて酷いよ、もえちん!」



「………ウザい」



僕のスリーピングタイムは、高校の同級生にてまさかの同期、神谷 嵐(カミヤ アラシ)によって
奪われてしまったのだった。



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