愛してる?...たぶん。
澄んだ夜空に疎らに瞬く星。



それを彩るようにチカチカと輝きながら飛ぶ飛行機。



明日はきっといい天気だ。



ふいに零れる笑みを隠すように俯いた僕は、肩からずれ落ちたバックを掛け直すと、再び夜空を仰いだ。



「明日も仕事だし……よし。さっさと風呂入って寝ます、かね」



「おーい!もーえーちーん!」



そしてひとり呟きながら三歩進んだ…瞬間、突然の誘い文句に僕はピタリと歩みを止めた。

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