君との時間は・・・
おもろくて、つい笑ろてもうた。そこで、女の子も緊張が解けたみたいに


一緒に笑った。けど、次の瞬間にはさっきと同様緊張してきてるみたいで。


「あ、それで、本題はなんやったの?」


「そ、それが・・・。私・・・」


少し下をうつむいて恥かしそうにする女の子・・・。あの時・・・


入試の時の女の子にどことなく似てるような・・・。


「わ、私、恵くんのことが好きなの!」


俺が、あの時のことを考えてる時に女の子が叫んだ。その叫びは


俺の心に・・・響いた。「好き」っていう言葉が俺の心の中へ・・・。


「・・・え?」


「ずっと・・・好きだったの・・・。恵くんのこと。」


目にうっすらと涙を浮かべながら俺に話しかける女の子。


あぁ・・・ホンマに俺のこと好きなんや・・・この子・・・。


好きな人の前で、ちゃんと自分の気持ち伝えてるんやな・・・。


「好きって・・・どんな感じなん?」


今考えてみると俺は何て質問をしてもぉたんや・・・。最低やん。


「え・・・」
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