君との時間は・・・
あの日からどれくらいの時間がたったんやろ。結構経ったんかと、思いながらカレンダーを見てみる。


「なんや、まだ5日しか経ってへんやん・・・。」


それやのに・・・。最近笑美の様子がおかしい。いつも、不安そうな暗い顔をしてる。


一緒におって楽しゅうないんやろか、なんて考えたりもした。けど、それやったら多分一緒に帰ったりせぇへんはずやん。


一緒に下校するし、学校でも話したりする。まぁ、春登がいてたりいてへんかったりやけど。


俺の中で日々不安が募っていく。もしかして・・・俺嫌われた!?なんかしてもうた!?


そう思いながら、今日もまた笑美と一緒に帰る帰り道。


「恵!」


さっきまで、全然話してへんかったのに、急に話し出す笑美。何言われんねやろ・・・。


「な、なんや、急に大きな声出して。」


「私たち・・・まだやってないよね。」


「は!?」


はぃぃ!?笑美!?え、笑美さん!??


「ちょ、ちょっと待ってや!?おま、お前そんなこと考えてたん!?最近、暗い顔してるな思ってたんやけどそんなにやりたかったんか!?」


「そうだよ?だって、付き合ってもうすぐ1ヶ月が来そうなのに。全然してないじゃない!」


いや、そ、そうやけども!?きゅ、急にですか!??俺、まだ心の準備が!!いや・・・で、でも・・・。


「・・・ホンマに俺でえぇんか?」


「恵以外に誰がいるのよ。」


「そ、そうやけど、まだ早いってゆうか、なんというか。」


「何が早いのよ。もしかして・・・私とじゃ嫌なの!?」


「ち、違うて!そんなこと言うてるんちゃう!俺も、初めてなんやし。」


え、笑美も初めてなはずやんな!?なのに、なんでそんな余裕なん!?
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