君との時間は・・・
「ごめん、ごめんっ!」


笑美も、ホンマに呆れてるっぽい。まぁ、今はしゃぁないからそのままにしておこう。そして、やっと本題。


「今度デート行こか?」


「行きたい!」


どうやら、笑美はめっちゃ行きたかったらしい。俺としては、気づいてやれへんかったことに、若干ショックを受ける。


さっきとはうって違って、笑美の顔がめちゃくちゃうれしそう。これが原因で、最近暗い顔してたんやな。ごめんな、笑美。


「ほな、今週の土曜とかは?」


「多分大丈夫。」


「ほな、土曜日やな。土曜日にデートしよな。」


「やったぁ。どこに行こっか。」


「お前の行きたいとこでえぇで。」


俺は確かにデートなんかしたことなければ考えたことすらなかったこともあって、今回は笑美に任せようと思った。


すると、笑美の顔がさらに明るくなった。と思ったら次の瞬間には・・・叫んでた。


「買い物に行きたい!」


そんなに行きたかったんやな、とつくづく思う。かわえぇ生き物やとも思う。これは内緒や。


「分かった。行きたい店決めといてや?」


「了解。」


って、了解言うてるそばから『もう決まってます』みたいなオーラがプンプン出てますけど?


多分、気づいてへん笑美はやっぱり・・・めちゃくちゃ可愛い・・・。


「笑美?今からそんなんやったらあと3日もあるのに、当日までに疲れてまうで?」


「大丈夫よ。今からすっごく楽しみなんだもん。土曜日、どこのお店にしようかな。」


あかん・・・可愛すぎて、笑いが止まらへん。店は決まってるんやろ?おそらく。


さて・・・俺も準備せなあかんな。あと3日や。
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