君との時間は・・・
「好きって、いつ頃からわかるん?っていうか、好きって気持ちになるんは


どういう時なんや?」


完璧女の子の顔が引きつっていたのにもかかわらず、俺は質問を続けた。


「恋ってそもそもどんなんなんやろな?」


「あ・・・あの・・・。恵くん・・・?」


「ん?」


「へ、返事は・・・?」


「返事・・・あ!すまん!」


「え・・・それって・・・」


「あ、ちゃうねんで!あ、いや・・・ちゃうこともないねんけど・・・その・・・」


「あの・・・。付き合ってもらえないの・・・かな?」


「あ・・・えっと・・・俺・・・その・・・」


キーンコーンカーン――


「あ!あかん!次の授業始まってもぉた!」


「戻らないと・・・」


「あ、あんな、その・・・俺な・・・」


「へ、返事は帰るときで良い!もし・・・付き合ってもらえるなら・・・


校門のところで待ってて・・・ほしい・・・。じゃぁっ」


そぉ言い残して女の子は屋上からいなくなった。俺は・・・情けない男や。


返事の一つもしてあげれへんなんて・・・。なんでや・・・。
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