君との時間は・・・

恐怖・的中

俺のケータイが鳴った。表示には『新着メール1通』


そのメールは春登からやった。内容を見て唖然とした。




To.恵
From.春登
Sub.気をつけろ

恵。突然だけどあの女、気をつけろ。あいつ、知恵はヤバい。




いや、そんなん急に言われても。とにかく詳しいことを聞かなどうにもできへんやん。


そして、春登に返信して詳しいことを聞くことにした。


しばらく、春登とメールのやり取りをして、知恵のことがほとんど分かった。


それなら、納得いく。怖いな・・・あいつ。


春登から聞いたことをまとめると、こうなる。




知恵、フルネームは神木知恵。出身中学は有名なF中学。いわゆるお嬢様学校。


でも、そんなお嬢様がなんでこんな学校に来たんかというとただの自己マンだったらしい。


この学校なら自分は何でも一番になれる、て。そんなんでこの学校くんなや、と思う。


それから、知恵は俺に一目ぼれしたらしい。どうやら、そのことは俺にだけ届かず知恵の周りにいる人間は皆知ってたらしい。


けど、結局俺に笑美という彼女ができた。そこで、知恵は自分が好きな男が他の女のものになったと聞いて調べまくったらしい。


そして知恵は、俺のことと一緒に知恵のことも全て知ってもうた。中学時代のことも。


病気のことも。それから、今もまた入院してることも。何もかも、知恵の家柄のおかげでわかってもうたらしい。


そんなこんなで、知恵は俺と笑美の弱みを握ってもうた。せやから、俺は今・・・多分知恵には勝てへん。


つまり・・・このままやったら、笑美と俺の関係が・・・。




「なんや・・・それ。俺・・・どないしたらえぇねん・・・。」


この日俺は、全く寝られへんかった。というか、気づいたら朝やった。


一晩悩んだけど、何もわからへんかった。でも・・・こんなこと・・・笑美にばれたら・・・どうなるかわからへん。
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