君との時間は・・・
“俺も・・・あの子とあんなふうに話したい”


好きとか、付き合いたいとか、それは・・・正確にはまだわからへん・・・


ような気がする。けど・・・今の俺の中は、何でか分からへんけど・・・


あの子のことでいっぱいなんや。


それに・・・もぉ過ちは犯したくないんや。正直に言わなあかんねん。


「俺、好きな人がいてる、かもしれへんねん!」


「・・・かも・・・って。そんなの」


「それが俺の気持ちや!せやから、付き合われへん!ホンマ、ごめん!」


俺は、女の子に少し頭を下げて、家に向かって走った。


少し、正直に言えたやろ?・・・それに、今走ってるんは、逃げとるんとちゃう。


俺は、女の子の泣き顔を見るんが苦手やから。


なんでやろな。はっきりとは分からへんけど・・・きっと、あの記憶のせいやろな。


もう、女の子の泣き顔なんか見たないねん・・・。


充分・・・俺は苦しんだんや。後悔したんや。自分を憎んだんや・・・。


忘れてるわけないねんで?お前の・・・残してくれたもの・・・。


忘れたら・・・あかんねんから。
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