君との時間は・・・
「そんなことないよ。うん。とにかくそういうことよ!」


最初は落ち込んでた知恵も、今はめっちゃ笑顔やし。はぁ。俺って今モテ期なん?


でも、やっぱり女の子っていうもんは笑顔ってきれいなもんやねんな。


一番はもちろん笑美やけど。


「わかってる。当たり前に笑美一筋で生きて行くし。幸せになるし、幸せにする。」


「あっそ!ノロケごちそうさまっ。さて、用事はそれだけ?」


「おう。なんか悪かったな。ほなっ!」


「あ!笑美さんに朝は酷いこと言って悪かったって誤っといてもらえる?ごめんなさいって・・・」


「了解。ほな、これからその笑美のところに向かいますっ。じゃぁな!」


「はいはい。ばいばいっ。お幸せに・・・っ」


そう言って俺より先に歩き出した知恵。けどその背中は少し震えてたような気がした。


せやから、知恵の背中に向かって「ありがとう」ってつぶやいた。気づいてへんと思うけど、届いてたらええなっ。


って!あかん!急がな!!





「ごめん!待たせてもぉて!」


靴箱が見えた瞬間に叫んだ。そこには愛しい笑美の姿があって。


「大丈夫だよ。何かあったの?」


「あぁ・・・朝の知恵の件で。」


笑美の顔が少しひきつったんがわかった。多分知恵の件ってことで不安になったんやろな。


「あ、勘違いせんといてや?知恵とはキッパリ終わってんで?あいつな、俺に言うてくれてん。」


『恵、幸せになってよ?もし、幸せになれなかったら今度こそ、私の彼氏になってもらうからね!』


「知恵は応援してくれるって。せやから・・・二人で幸せになろうな?」


すると、少し俯き加減で「はい」って返事を返された。笑美?顔赤いような気ぃするで?
< 141 / 153 >

この作品をシェア

pagetop