君との時間は・・・
けど、まだ不安は完全には消えてないんやろな。笑美は考えすぎなんや。


「あ、それから、朝は酷いこと言うて悪かったって。誤っといてほしいって言われてん。」


「そっか。ありがとう・・・。知恵さんは本当に恵のことが好きでたまらなかったんだね・・・。」


「ん?まぁ、そやな。俺かて笑美一筋やったし。」


あ、やっと不安が消えてくれたんかな?そうやとえぇねんけど。


それから笑美は俺に、知恵がいつから俺のことが好きやったんかって聞いてきた。


せやから知恵から聞いた話を笑美に話した。それから笑美が入院してる間のできごとも。


「笑美の新しいスタートの日に朝からごめんかったな・・・。」


「大丈夫だよ・・・。恵の気持ち、すっごく嬉しかったから。」


「俺も、嬉しかったで?」


「え?」


朝の言葉は絶対一生忘れへん。まさか笑美からあんなこと言われると思ってへんかったし。


「笑美?・・・もっかい言うてくれへん?」


俺は意地悪をする。もっかい言うてもらうんは今度は俺だけに言ってほしいから。


朝はいろんな輩がおったし、ちゃんと真剣に聞きたいとも思うし。


「えっ、そ・・・そんな・・・」


「あかんの?俺、もっかい笑美の口からちゃんと聞きたいねんけど。」


「・・・」


一向に言うてくれそうにない笑美に、仕方なく俺から仕掛けることにした。いや、言いやすいようにしてあげようってことや。


「笑美?」


「な・・・なに?」


「俺は笑美のこと愛してるで?・・・笑美は?」


あ、あかん。自分で面と向かって言うんってこんなに恥ずかしい事なんやな・・・。


けど・・・聞きたいな。
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