君との時間は・・・
「・・・私も、恵のこと愛してる・・・。」


・・・!?


「ホンマ?」


って、言いつつわかってるくせに意地悪する俺。さらに俺の意地悪は進み・・・


「ホントだよ・・・!」


「ほな、証明してや?」


メッチャ戸惑ってます、笑美さん。メッチャ・・・可愛い。


「笑美からキスして?」


「き、キス・・・?!」


「できへん?」


「は、恥かしい!」


顔を背けてもうた笑美。ここまでやるとかわいそうになってきて俺の意地悪も終わりを告げる。


「しゃぁないな」


そう言って笑美の体を俺の方へ向けてその唇にそっとキスを落とす。ほんの一瞬のキス。


「・・・?」


「どないしたん、笑美?」


どうやら・・・顔が物足りないっていうご様子。笑美って・・・こんな子やったっけ?


「笑美、そんなエロい顔すんなや。」


それから笑美が何か言いたそうにしているのを無視してキスをする。今度はディープなキス。


笑美の体から段々と力が抜けていくのがわかる。けど、そこは俺が笑美を支える。


それから、唇が離れて俺は笑美の耳元でつぶやいた。


「笑美・・・。誰よりも何よりも笑美を愛してる・・・」


俺の本心、笑美の心に届いた?何回言っても言い足りへんくらい愛してるで、笑美。


俺は笑美の体を、そっと抱きしめた。笑美も俺の背中に腕をまわして俺を抱きしめてくれた。
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