君との時間は・・・
俺はその後も何回も綾の家に電話した。けど、綾が電話に出ることはなかった。


「何やあいつ・・・。もぉめんどいなっ!」


俺は走った。もちろん、綾の家に。途中、綾の好きなケーキ屋でケーキを買って


礼といっしょに渡そうと思った。


何とかケーキも買えたし、綾の家にもついた。けど・・・


「・・・入り・・・づらいな」


とてもやないけど、明るくなんか入られへん。怒ってるみたいやったし。


どないしよ・・・。綾の前でうろうろしていると・・・


「・・・恵?」


俺の背後から聞こえた声。それはもちろん・・・


「あ、綾。」


「なんでここにおんの?」


「あー・・・いや・・・。今日の礼や。綾の好きなケーキ屋のチョコレートケーキやで。」


「・・・んで・・・」


「ん?」
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