君との時間は・・・
そのとき、俺の後ろの席で椅子が動く音がした。


振り返ってみると、そこにいたのは


少し茶色がかったサラサラのロングヘアーで


外見の見た目はすっごくキレイ・・・それやのに


ずっと下を向いたままの女の子。顔の表情とかは、全然わからへん。


すごく大人しそうな雰囲気。


でも、もしかしたらこの子も緊張してるんかもしれへん。


そぉ思って思い切って話しかけてみた。


まぁ、ほんの少しやけどどんな感じの子なんか


確かめてみたい気持ちもあったし。


「なぁ?」


「え!?」


「あんた、どこの学校から来たの?」


「わ、私?」


「そぉ。どこなん?」


「・・・ずっと遠いところだから分からないと思う・・・。」


「そぉなんや。ごめんな。」


小さい声で、恥かしがってるような感じで・・・


何とか答えてくれた。せやけど・・・。やっぱり顔はあげてくれへん。
< 2 / 153 >

この作品をシェア

pagetop