君との時間は・・・
少し首をかしげながら、寂しげに、悲しげに話す綾・・・。


“いつから”?・・・そんなん知らへんよ・・・。


「・・・。なんなん?俺のこと好きなん?」


「・・・っ」


涙の流れる早さが少し速くなったような・・・。


俺は・・・どこまで最低な奴やったんや・・・?


アホ・・・どころちゃう。大、大、大アホやな・・・。


「好きなん?」


「もぉ!好きちゃう!今嫌いになったわっ!大っ嫌いや!っ恵なんか


大っ嫌いや!!」


今まで以上に声をあげて走って行ってしまった綾。


「ちょ、綾!待ってぇや!?」


「うっさいわ!っ・・・こんな・・・っこんな最低な人!


好きになるんやなかった!最低や!どこまで鈍いねん!えぇかげんにしぃや!」


「なんやねん!勝手に好きなったくせに、逆ギレせんといてぇや!」


「・・・そ、そやな。う、うちがっ・・・あんたみたいなんに気持ちなんかっ


抱かんかったらよかったんやもんな。うちが・・・アホやったんや!そっか!


あはは・・・っ・・・」
< 21 / 153 >

この作品をシェア

pagetop