君との時間は・・・
「恵、帰って!・・・あんたの顔なんか、もぉ見たないねん!」


急に表情を変えて怒りだす綾・・・。


「ごめん!綾!ホンマに、ご」


「もぉ、謝るのもやめてぇや!うちがっ・・・惨めに見えるだけや!早ぉ、うちの前から消えて!」


綾の涙は止まってへんのに、綾の怒りも止まらへん・・・。


俺・・・どないしたらえぇねん。全然わからへん・・・。


その時、綾は俺に・・・一言残して家の中に入ってもぉた。


俺はその後、視界が揺れる中で一人帰った・・・。そして、それから後に


俺が綾を見かけることも無く、綾は静かに引っ越して行ってもぉた。


綾が俺に、残して行ったんは・・・


“恵が気づいてくれるって信じて待ってた時間は・・・無駄やった”


そして・・・そんな綾の・・・泣き顔だけや。
< 24 / 153 >

この作品をシェア

pagetop