君との時間は・・・
これからも一緒に高校生活も送れる思てたのに・・・。俺が・・・もっと・・・っ


バカやったら、一緒に落ちてたはずやのにっ。


“頑張れや~!”


お前の為に泣く俺に、笑顔で頑張れって・・・言うなやっ。・・・ごめんっ。




あの後、家に帰ってからも俺は、嬉しさより悲しみの方が大きかった。


大切な人を、また失ってしまった悲しみ・・・。


帰り際にあいつが言った言葉・・・。


“お互い違う場所で頑張ろな!”


でもな俺、その後のお前の表情見てもぉたんや・・・。悔しそうなその表情を・・・。


せやから、俺は小さい声で「すまんかった」って言うたんやで・・・。


俺の本当の気持ち・・・お前に届いたんかな。


「恵!受かったんやってな!よかっ・・・たやん。どないしたん、その顔。」


また、タイミングが悪い姉貴・・・。


「なんもない。・・・ノックせぇや。」


「嘘やろ。何かあったんやろ。」


「なんもない、言うてるやろ!」


しまった・・・。ついキレてもぉた。


「恵!イジイジしてたら何も始まらへんのやで!あんたがしっかりせぇへんと


逆に周りの皆は迷惑や!あんたの将来が一つ決まったんや。ちゃんと受け止めぇや。」
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