君との時間は・・・
俺の見える範囲で、首元が少し開いてるような気がした。


「新一年生くん、いってらっしゃぁい。」


「う、うっさいわ!」


玄関から勢いよく飛び出す俺。あかん!ホンマ、ダッシュせな間に合わへん!


学校までは徒歩15分。ダッシュで・・・5分や!




学校到着。現在の時刻・・・8時20分!セーフや。30分までの登校やからな。


なんでこんなに早い時間やねん・・・この学校。


それから、靴箱へ向かう俺。その時・・・




少しだけ見えた後ろ姿。・・・まさか?


さっき走ったばっかりで息が上がってる俺。せやけど、今は。


靴箱まで、少しダッシュや。


おっと。俺、制服乱れ過ぎてへんか?・・・おっけ。


靴箱に着いて、あの人の後ろ姿を捜す・・・。


「・・・あ!」


いた!あの子や!やっぱりあの時の!


「待って!ちょ、ちょい待ってって!」


俺の努力もむなしく、あの女の子は俺に気づくことなく歩いて行ってもぉた。


少し肩を落としながらも、あの子もこの高校に合格してたことが嬉しくて


俺の今日のテンション上がってきてる!
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