君との時間は・・・
もしかして、あの子も緊張してるんとちゃうんかな。あの時と同じ感じで。


「邪魔なんですが。いつまでここに立ってるんですか?」


「え?・・・あ、すまん!」


俺の目を通ってクラスに入って行く一人の男子。


周りのみんなが笑てる中、俺の顔は真っ赤。ずっとクラスに入らへんまま


ドアのところに立ちっぱなしやったからな。そろそろクラス入らな・・・。


「あの。」


「え!?」


「そんなに驚かなくてもいいじゃないですか。」


そこに立っていたのはさっき邪魔やって言ってきた一人の男子。


同じクラスのやつらしいけど、やけに丁寧に話すやつやな。


「そぉいうお前も、もっと普通に話したらえぇんとちゃうん。」


「・・・。じゃぁ、早くお前も荷物置いて並べ。」


・・・並べ?あ!これから入学式やん!


「ってか、めっちゃタメ語やん!」


「お前がそぉ言えって言うから。っつぅか早くしろよ。」


何やあいつ!メッチャ腹立つねんけど!あの言い方!まぁ、せやけど


おかげで・・・クラスに入れたんやけどな。


それから俺らは入学式がある体育館へ向かった。

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