君との時間は・・・
はぃ、よろし・・・って!?あの子の名前は!?やってもぉた・・・。


聞き逃してもぉた。最悪や。俺が一番知りたいことやのに・・・。


「では、本日はこれで下校となります。気をつけて帰ってくださいね。また明日から元気に登校してください。さようなら。」


はぁ、終わったで。ほんの数時間やったのに、めっちゃ長かった。それは俺だけか?


「あの。」


「・・・あ。」


「あ、って失礼ですね。別に驚かせてる訳じゃないんですけどね。」


「お前、名前は?」


「・・・え?」


「すまん、俺さっきの時間みんなの名前聞き忘れててん。全然覚えてへんねん。」


「君・・・恵はすごい特技を持ってるんだね。」


「お!俺の名前覚えてくれたんか!」


「・・・まぁ、女子みたいな」


「それは言わんでえぇねん!」


「・・・。僕の名前は、香々見春登。」


「かがみ、はると、やな。」


「カタコトだね。」


「最初はな。せやけど、明日には普通に言えるようになるんやし。」


「ホントに変わり者だね。」
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