君との時間は・・・
そして、一日が終わり家路につく。それでも、俺の頭ん中はあの子のことばかり。


やっぱり・・・聞いてみたい。あの子の名前。それに、いつもあそこにいてる理由も。


せやけど、俺にそんな勇気・・・。俺、まじであの子のこと好きになってもぉたみたいやのに・・・。


俺に、恋する資格なんか・・・無いんかもしれへんけど・・・。


・・・もぉ後悔はしたない。


俺がほんの少しだけ勇気だしたら、あん時みたいに後悔なんかせぇへんはずなんや。


・・・明日あの子があの木の下に行った時、声掛けてみたい。


話してみたい。今度はもっと、ちゃんと、声聞いてみたい。


後悔せぇへんためにも!


「頑張るでっ!」


「なぁに頑張るの~。」


「わぁ、姉貴!」


「なによ。」


「もぉ、えぇねん!俺のムードの邪魔せんとって!」


「ムードの邪魔って何よ!?」


バタンッ


ホンマ、いらんところで入ってくんねやから。しかもまた、ノックなしやったし。



でも・・・俺、ホンマに頑張ってみよぉ!


綾・・・。俺、今度は間違ったことせぇへんようにするで・・・。
< 39 / 153 >

この作品をシェア

pagetop