君との時間は・・・
俺は少し嬉しくて・・・笑った。そんな俺を見て


女の子も笑ってたような気がした。


「なんがおもろいねん。」


「・・・あなたも・・・。」


お互いさまって言いたかったんやろぉけど


『では、始めてください。』


先生の言葉が聞こえて、慌てて前へ向き直った。


そのとき、後ろから「ふふっ」って笑い声が聞こえたような気がしたけど


今うしろを向いたらカンニングと勘違いされてまう。


仕方なく、テストを始めた俺。・・・あ。


さっきまでの緊張がなくなってる。・・・よっしゃ、テストや!



それからは、全部のテストがスムーズに行われていった。


多分・・・うしろの子と話したからやな。緊張がほぐれたおかげや。


あっという間に全てのテストが済んだ。俺の入試が終わった。


あとは、結果だけや。意外に分かったところが多かったんやし


多分大丈夫やろ。そぉ思って帰ろうとしたとき


「あの・・・」
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