君との時間は・・・
なんとか、数学のテストも無事に・・・無事やないけど、無事に終了や。


災難やったんは、数学が1時限目やったこと。ホンマに少ししかない時間の中で


春登はできる限りのことを俺に教えてくれた。その甲斐あって、なんとか・・・


っていう感じになったわけや。


「恵、どうだった?僕が教えたところほとんど出たよね。」


「おぅ。なんとか3割は取れたやろな。」


「3割って・・・。」


「香々見くん!」


俺と春登が話してるとき、春登を呼ぶ声がした。その声の主は・・・


「はい。なんですか?」


「少し良いかな・・・?」


「かまいませんよ。」


「あの、お昼休みに、話がしたいんだけど・・・。」


「はい。じゃぁ、お昼休みに中庭でどうですか?」


「あ、うん!よ、よろしくね!」


そのまま走って出て行った女の子。顔が真っ赤やったな。・・・まぁ大体分かるんやけど。


「春登、さすがやな。モテモテやん。」


「え?そんなこと全然無いよ。まだこういうパターンがあったの、3回目だし。」


いや、十分やろ。3回も告白されてるんやったら、モテモ・・・テ?


「は!?春登、そんなんで彼女いてへんの!?」


「うん。全部断ってきたし。」
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