君との時間は・・・
「なんでや?!」


「恋って、自分が好きじゃないことは付き合えないでしょ。だから。」


「・・・まぁ、それもそぉやけど。相手の気持ち・・・考えたことあんの?」


「あるよ。だから、友達にならって。それでもいいって子がいるから。」


「そぉなんや・・・。」


俺とは違って、やっぱりちゃんとしてるんやな、春登は。


「あ、次の授業始まる。じゃぁ、席戻るわ。」


「おぅ。昼休み頑張れやー。」


「まだ2時間目だけどね・・・。」




一日が早いんか、半日が早いんか、よぉわからへんけど・・・。午前の授業が終わってもぉた。


はぁ・・・。いよいよや。さっさと弁当食って・・・。


「恵、行ってきます!」


「俺にいちいち知らせて行かんとってもえぇやん。」


「なんとなくだよ。じゃ。」


あの女の子、これから振られることも知らへんで中庭で待ってるんやろな。


可愛そうやけど、それがあの女の子の・・・運命?なんやろな。


あ、俺弁当食って行かな。・・・って、食べる気でぇへん・・・。




そぉ思って、窓の外を見てみると・・・君はすでにいてた。君の・・・特等席に。
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