君との時間は・・・
あかん、もぉ弁当食ってる場合とちゃう。・・・行こう。
決めたんや。・・・春登も今頃、話がついてる頃なんやろな。
俺も、行動せな。・・・話したいんや。声聞きたい、名前が聞きたいんや。
「よしっ。」
少しずつ、君との距離が縮まって行く。俺が一歩前に進むだけで、俺の心臓が音を立てる。
一本の桜の木下に、1人でいてる君。桜がひらひらと舞い散る昼休み。
「今日も・・・気持ちいいな。」
初めて聞いた時と少し違うような気がした君の声。でも・・・君の声を聞いたら・・・
俺の心臓が余計に音を立てて、それでも、もっと君の声が聞きたくて・・・。
俺の唇が勝手に動く。そして・・・
「なんしてん?」