君との時間は・・・
そして、やっとこの時間が来たんや。・・・放課後や。俺は、あの木の下に急いで向かった。


もし一緒に出る時間が重なってもぉたら、なんか気まずいやん?・・・あれやし。


・・・他の奴にあの子と付き合ってるとか言われても、俺は嬉しいねんけどあの子が困ってまうやん。


あの子は、来てくれるんやろか?


もぉ帰ってもぉたんかな?


まだ、来ぉへんな・・・。って思ってた時。


君の姿が目に入った。その時、とっさに出た言葉・・・。


「お!先に来て待っててん。一緒に出てきたらカンチガイ・・・されてまうからな。」


君は俺の言葉を聞いて、照れながらなのか、ただ単にまだ俺に心を開いてくれてへんだけなんかわからへんけど


一応返事はしてくれた。返事、って言うたらおかしいかもしれへんけど。


それからハンカチの話になって「ハンカチは洗って返す」って言い張る君から


俺は、無理やり君の手からハンカチをとった。まだそのハンカチは湿ってたけど


君の顔が晴れ晴れしてたように見えたんは、俺だけなんやろか?


でも、俺が次に聞く質問で君の顔をまた曇らせてもぉたんや。


「昔の話・・・聞かせてや。」


君は、どうしても話さないといけないのか、俺に聞いてきた。せやけど


「無理にとは言わへん」って、俺の気持ちをぶつけた。


すると、君は・・・


「誰にも言わないでね・・・?私と・・・あなたの・・・秘密ね?」


って、最後には俺に話してくれることになった。
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