君との時間は・・・
結局30分くらい温いタオルを目の上に乗せて家を出た。今日も快晴やな。


「恵?」


「・・・おう。春登。」


「おはよう。昨日はさっさと帰っちゃって、ビックリしたよ。」


「別に、春登に言わなあかんことちゃうやん。」


「まぁ、僕は良いや。笑美さんが心配してたよ。恵を怒らせちゃったぁ、って感じで。」


「言うたんか?笑美が。」


「さぁ。どうだったかな?」


「・・・まぁえぇ。俺も急に怒って悪かったんやし。謝らなあかんのは俺やん?」


「そうかもね。恵、頑張れ。お互いね。」


「お互い?お前も何かしたんか?」


「んー、少し悪いことしたかな。悪いとは思ってないけど。」


「・・・なんやそれ。」


「ごめんね、恵。」


「俺に謝ってどないすんねん。」


春登がいつもよりやけに口元が緩んでんねん。何かえぇことでもあったんやろか。


楽しそうやな。俺も、もうすぐ春登みたいに笑えるんやろか。口元緩みっぱなしは気持ち悪いけど。




そして、自分の教室についた。そこにはすでに笑美がいた。今すぐ謝りたい。


でも、なんか深刻そうな表情やし・・・昼休みにしよかな。またあそこに行くやろし。


それから、俺は最初の授業から昼飯まで寝て過ごした。たまに教科の先生に注意されたけど、眠いねんもん。


昨日寝てないからな。クマもできたんやし。寝かせてやー。てな感じで昼休みが来た。


昼飯も食い終わって、笑美のところに行こうとした・・・けど足をとめた。
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