君との時間は・・・
そして・・・気づけば当日の朝。結局昨日の晩は寝られへんかった。


緊張してるんかもしれへん。けど、今日で決まるんや。全部。


もし万が一、春登に負けでもしたら・・・笑美は春登と一緒になってまう。


けど、俺が勝てば・・・笑美は俺の・・・。って今からそんなこと考えたらあかん。


まだ、今はまだ何が起こるか分からへんのやから。


今の時刻、6時30分。・・・早すぎやな。今から学校行っても誰もおらへんやろな。


かと言って・・・時間もったいないやんな。学校行って練習でも・・・って筋トレくらいか?


「行ってくるわ。」


「あら、早すぎるんじゃない?」


「筋トレでもしよう思ってるんや。」


「・・・頑張りよ?これ、おにぎり。食べながら行き?」


「おう。さんきゅうな。行ってきます。」


そして、外に出てまず思ったこと。さすがに太陽も昇り始めたばっかりでほんのり暗かった。


けど、雲はそれほど見当たらへんし、えぇ天気になりそうやった。


学校について、これから何をしようか悩む。筋トレやから・・・まずは腹筋。軽く50回。


次に、腕立て。簡単に50回。と、ここであることに気付く俺。


「腕って関係ないやんな。・・・あんまり。脚か。スクワットしよかな。」


騎馬戦で上に乗るやつは、足場が不安定やからしっかり自分の体を支えなあかん。


ということで、スクワットをしようとしたとき。こんな朝早くから、君に会えた。


「あれ、笑美来るん早いんとちゃうん?」


「け、恵!?」


目を見開いて、驚いたのは笑美。
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