君との時間は・・・
そして、屋上についた。そこは上を向けば一面がキレイな青空やった。


あの子も・・・この空の下にいてるんやな。


そんな事を思いながらすっかりあることを忘れていた俺。


「あの!」


女の子のその声で俺は我に返った。今この屋上にいてるんは俺とこの子。


「あ、すまんすまん。で、話って何なん?」


「あ・・・あの・・・私・・・」


「名前なんて言うねん?」


「へ・・・あ、私、渡辺真希です。」


「何年なん?」


「3年・・・」


「あ、なんや同じやったんやな。ごめん、後輩か思ってた。」


「あ、いぇ、全然いいです!」


「敬語やめへん?それこそ、先輩と後輩みたいやん。」


「あ、う、うん。」


「あ、が多いねんな。」


「あ、ご、ごめん。」


「ほらまた。」
< 9 / 153 >

この作品をシェア

pagetop