今日から、他人行儀はじめます~仮面王子×天然美少女~
ー直輝sideー
「今日、あたしとデートしてッ!!」
そう、言ってくれた時、
あぁ…これで全部話すことができる…
そう思った。
だが…肝心な時に、二人が入ってきて、
俺は、かなり動揺した。
それは、真由も同じだったと思う。
だから、俺は、様子を見ることにしたんだ。
本当はストーカーなんてしたくないけど…
ま、しょうがない。
どんな理由であろうと、
今は、真由と一緒に居れることが嬉しい。
でも…結局、真由とは、全然話せてないんだけど…
「俺、人ごみ嫌いだから、外にいようぜ…」
「あ…うん」
どうも…人ごみって酔うんだよな…。
真由と雑談をしはじめてから、二時間。
ようやく、光康と理香が出てきた。
「あ…いくぞ…」
「うっ…うん」
こっそりと、二人の後をつける。
今は、午後6時半。
かれこれ、三時間こんなことをしている。
しばらく歩くと、人気のない路地についた。
バレるのを避け、少し距離をとってあるため、
会話は聞こえない。
真由は、必死に俺についてきている。
「大丈夫か?」
「うん!!」
さっきから、ずっとこんな会話しかしていない。
その時、不意に、前の二人が立ち止まった。
慌てて、俺達も立ち止まる。
何をしてるんだ…??
目を細めた瞬間…