今日から、他人行儀はじめます~仮面王子×天然美少女~


「俺は、真由の事が好きだった」

「え…」



思わぬ告白に、
あたしは、顔を赤くする。


「ビックリした?? でも、だった…だから、過去の話し」

「過去…??」

「そ。俺は、たった今、真由の事を諦めたから」

「直輝…」

「おっと…これだけのことで泣くなよ」



おどけたように、言う直輝がおもしろくて、

あたしは、思わず笑ってしまった。



「ありがとう」

心からの、ありがとうだ。



「でも…」

「何…??」

「これから、もっと辛いことが、あると思う。真由はそれに耐えられるの…??」

「もちろん!!」


即答かよ…困ったように笑う直輝。

この、キモチが恋だって知った以上、あたしは、負けるわけには、いかない。


「俺で、良かったら頼りにしてよ!!」

二カッと笑う直輝に、

顔が熱くなるのがわかる。

「う…うん!!」

やっぱり、この人モテるのわかるかも…

「真由…いまさら言うなよ」

「あたし、声にだしてた…??」

「バッチリと」

うわぁぁ…

恥ずかし…


< 120 / 314 >

この作品をシェア

pagetop