今日から、他人行儀はじめます~仮面王子×天然美少女~
「俺は、真由の事が好きだった」
「え…」
思わぬ告白に、
あたしは、顔を赤くする。
「ビックリした?? でも、だった…だから、過去の話し」
「過去…??」
「そ。俺は、たった今、真由の事を諦めたから」
「直輝…」
「おっと…これだけのことで泣くなよ」
おどけたように、言う直輝がおもしろくて、
あたしは、思わず笑ってしまった。
「ありがとう」
心からの、ありがとうだ。
「でも…」
「何…??」
「これから、もっと辛いことが、あると思う。真由はそれに耐えられるの…??」
「もちろん!!」
即答かよ…困ったように笑う直輝。
この、キモチが恋だって知った以上、あたしは、負けるわけには、いかない。
「俺で、良かったら頼りにしてよ!!」
二カッと笑う直輝に、
顔が熱くなるのがわかる。
「う…うん!!」
やっぱり、この人モテるのわかるかも…
「真由…いまさら言うなよ」
「あたし、声にだしてた…??」
「バッチリと」
うわぁぁ…
恥ずかし…