今日から、他人行儀はじめます～仮面王子×天然美少女～

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「なるほど……」


そういうことだったのね…そう言って、


先生は、考えこんでいる。


「真由ちゃんの事が好きなのに…理香ちゃんと婚約…ねぇ…」


「もう、俺、諦めようと思って…」


「何言ってんの!?」


大きな声で言われ、ビックリする俺。


「あなたの真由ちゃんに対する思いは、そんなもんだったの?!」


違う…


俺の、真由に対する気持ちは、


どんな逆境にも勝てる。


そう思っていた。


でも…


「今回は…今回だけは…どうしようもないんです」


自分で言っていて涙が出てきた。


「婚約パーティーが、一ヶ月後にあるんです」


「一ヶ月後!?」


先生は、ビックリしたように、目を見開いている。


「時間が…時間がないんです」


真由をたくさん傷つけてしまった今。

俺に出来ることは、限られている。