今日から、他人行儀はじめます~仮面王子×天然美少女~
思い切り、まくしたてたあたしに、目を見開く、3人。
そんなの、かまわず続ける。
「……美優っ!!!あんた、そういう事する女の子だったんだね……見損なった。 美優は可愛くて、モテるのわかる。わかるけど、やっていいことと悪いことあるでしょう?
今回、あんたがやったことは、最低だから。 許すつもりない。 でもね、美優は、大切な親友だから。 本当は、美優のはずないって、思ってるところもある。 親友だから、あたしのショックは大きいんだよ? なんで……なんでよ……信じてたのに」
あたしが、喋り終わると美優があたしのところに来た。
「ご……めん……」
しゃくりあげながら、あたしに謝る美優。
「言ったでしょ? 許すつもりないって」
そんな、あたしの言葉を受けて、美優は、泣きじゃくる。
「ーだから。美優、罰ゲームね」
美優の、体がビクッと震える。
「これからも、あたしのそばに居ること。以上」
あたしの、言葉を聞いて、3人全員が、呆然とする。
「……え???」
「……だって、自分が傷つけた張本人が、いつも近くに居るのって辛くない? だから、これが、美優への罰ゲームだから」
「…あ…真由……ありがとう」
「うん」
抱き合うあたし達を見て、ももが口を開く。
「やれやれ…これで、一件落着ですか!?」
どっかのおばさんかいっ!
なんて、言えないけど……
「まだだよ」
あたしは、呆然と立ち尽くす先輩の前に立つ。
ーーーーーーパンッッ!!!!!!
「ーーーっ」
乾いた音。
あたしは、先輩の頬を思いっきり、平手打ちした。
「これで、おあいこですね」
無言の先輩。
「さようなら、先輩。今までありがとうございました」
そういって、ニッコリ笑ってみせた。