今日から、他人行儀はじめます~仮面王子×天然美少女~
何分経ったんだろうか…。
あたしは、泣きやみ、大分落ち着いてきた。
直輝はと言うと、
ずっと、あたしの事を抱きしめてくれていて、
そこでも、直輝の優しさを感じた。
「落ち着いた??」
あたしが、頷くと、
直輝は、良かった…と安心していた。
しばらく、無言が続いたので、
あたしは、ずっと気になっていた事を聞いた。
「…あの…用事って何??」
いまさら、馬鹿みたいだけど、
あたし達は、そのために教室で待ち合わせしていたのだ。
「…え?? あ!! 忘れてた!!」
直輝も、忘れていたみたい…
急いで、鞄から何かをとりだした。
「はいッ!!」