今日から、他人行儀はじめます~仮面王子×天然美少女~
ー百華side-
あたし達のクラスに、転校生が来た。
名前は、岡本 光康。
ルックス満点。
第一印象、合格。
思った以上のイケメン。
そんな事を思っていた時。
--ガタッ!!!
後ろから、何かが落ちたような音がした。
振り向くと、床に倒れてる真由。
「真由ッ!!」
あたしが、動くよりも早く、
誰かが、真由を抱き起した。
「岡本君……」
「大丈夫、俺が保健室に連れていきます」
クラスが、騒然としている中、先生にそう言って、
岡本君は、真由を、お姫さま抱っこした。
女子から、上がる、悲鳴。
そんなこと、お構いなしに、
岡本君は、あたしに、
「保健室……どこ?」
と、聞いてきた。
転校生だもんね……?
「あ、案内しますッ」
「ありがとう」
あたし達は、保健室へと向かっている。
「………」
「………」
無言つらッ…
あれから、岡本君は、何も話さなくなってしまった。
正直、かなり、気まずい。
話しかけようか、話しかけないか、迷っている時、
岡本君が、口を開いた。
「コイツ……まだ、貧血なおってなかったんだな」
「え……」
意味深なその言葉に、あたしは、首をかしげる。
返答に迷っていたら、保健室についてしまった。
「あ……ここだよ」
「そうか、ありがとう」
保健室に入っていく、岡本君と真由を見ながら、
あたしは、首をかしげる事しかできなかった。