今日から、他人行儀はじめます~仮面王子×天然美少女~
二人
“俺達、ずっと一緒に居ような”
“うん!”
幸せだけど、悲しい夢。
「………」
あ…誰か、居るのかな…
寝ぼけてるあたしには、あんまり聞こえない。
「……ん…誰?」
目を開けて、確認してみる。
そこには……
「起きたか…」
安堵したように、ため息をつく、アイツ。
「……なっ…」
絶対、居るはずのない人が居ると、
人間って、こんなに動揺するんですね。
あたし、初めて知りました。
「なんで、居るのかって?」
二ヤリと怪しく笑った光康。
あぁ…あたしの心なんかお見通しなんだ。
昔から、そうだった。
「そう。なんで居るの?」
動揺を見せないように、出来るだけ、冷たく。
突き放すように言う。
「それはーー……」