今日から、他人行儀はじめます~仮面王子×天然美少女~
「岡本君、用事って何ですか?」
「そんな事、いいましたっけ?」
いきなり、トボケはじめる光康。
「ちょっと、こっち来てください」
言われるがままに、光康の近くにいくと、グイっと引き寄せられ、
「他の男に触られてるんじゃねぇよ」
耳元で囁かれ、ビクッと震える。
「ご……ごめん」
心臓の音がヤバい。
顔、きっと真っ赤だ。
あたしが、謝ると光康は、離れて、
「では、また」
そう言って、席に戻った。
今の…見られてないよね…??
急いで周りを確認する。
すると、あたしを睨んでいる一人の女の子が目に入った。
あれは…
「座れ~!!」
先生が入ってきたから、急いで席に座った。
授業がはじまると、あたしは、さっきの女の子の事なんか、もう忘れていた。