今日から、他人行儀はじめます~仮面王子×天然美少女~
あたしが、連れてこられたのは、学校の屋上。
あたし達しか、居ない。
二人の間に流れる、重い雰囲気。
「真由ちゃん、確かめて欲しいことがあるの」
「え…??」
真剣な鋭い目つきで、話す理香ちゃん。
「あたしが、毎日、岡本君にお弁当作ってきてるのは、知ってるよね?」
「うん…」
「そのお弁当、岡本君が食べてるかどうか、確かめてもらえない?」
「え…」
なんで…そんな事、しなくちゃいけないの?
自分で確かめればいいじゃない。
「ゴメン…自分で確かめてもらえる?」
さすがに、そこまでは出来ない。
「ヒドイ…真由ちゃん…協力するって言ったのに…」
涙目になる理香ちゃん。
疲れる…
「わかったよ、今回だけね…?」
そう言ってしまった。