ダイアリ-
中学2年生。
 夏。
先生と2者懇談。教室の前でまっていたんだ。あたしの番を。
平川 圭介(ひらかわ けいすけ)が、ちょくちょく話しかけてくれたんだよね。
 一人で、いるのさみしかったんだ…。

それから 何日かして、圭介から、家に電話がかかってきた。
 ねぇ? わすれたかなぁ??
『俺だけど…わかる?』
は? 誰?
『は?? 誰…??圭介??』
『うん。』
『なんで 電話番号・・しっとるん??』
なんで 電話したのか。
なんで なんで?
幼かった、あたしは、無知すぎたんだ。
『俺、坂田のことが好きなんよ。』
『は? ぇっと・・無理よ。本田のこともあるし…』
『俺だって小池のことあるし・・』
あたしも、圭介も、
 大好きな人と、別れたばっかりだったんだっけ?
あたしは、 忘れられなかった。
 すきすぎたんだ…。
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